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「最上、泣かせてどうするんだ」
「いいか、真由香、本人が生きるって強い意志を見せると、病気の方で退散するんだよ、俺が絶対にお前を助ける、確かにお前の病状は難しい、でもな、大丈夫だ、俺が担当医師でありがたいと思え」
真由香は頷いていた。
最上にはハラハラさせられる。
でも、これだけ医者として自信満々な態度を見せられると、患者は安心するかもしれない。
やっぱり患者が家族だと駄目だな。
「俺はもう退散するよ、二人だからってエッチするなよ」
「最上」
最上は病室を後にした。
「大我、ごめんなさい」
「大丈夫だよ、誰だって手術を二回受けるって聞いたら戸惑うよな」
「最上先生に任せればいいの?」
「ああ、大丈夫だよ」
俺は病室を後にした。
真由香の手術を一週間後に控えたある日、真由香に病室にくるように言われた。
「真由香、どうしたんだ」
「大我、一晩だけマンションに帰りたいの、外出許可出して貰えないかな」
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