第九章 彼女からのプロポーズ

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「外を出歩くことは出来ないぞ」 「いや、一晩マンションで過ごしたいと思ってな」 「エッチするのか」 「ち、違うよ」 俺は図星をつかれて顔が真っ赤になるのを感じた。 「お前、わかりやすいな、あんまり張り切るなよ」 「だから、違うって」 「明日の夜、お前が仕事終わったら真由香を迎えに来い」 「ああ、悪いな、わがまま言って」 そして、次の日、真由香と共に病院を後にした。 「大我、お父様のところに寄ってくれる?」 「わかった、揃って挨拶してないからな」 そして、真由香と俺は真由香の実家を訪れた。 「お父様、手術前に外出許可頂いたの」 「おお、元気そうで何よりだ、すまんなあ、病院に見舞いにも行けず」 「お父様が病院嫌いなのを知ってますから大丈夫です」 お父さんは俺に向かって声をかけた。 「大我くん、迷惑かけてすまんのう」 「いえ、大丈夫です」
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