第十一章 彼女を愛する決意

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病室にいない真由香を最上は必死に探した。 俺にも連絡が入り、外来を他の先生に任せて病院中をくまなく探した。 「大我、真由香は屋上にいた」 「えっ」 最上からの連絡で、屋上に急いだ。 「真由香、どうした、危ないからこっちに来い」 俺が屋上に駆けつけた時、思いもよらない状態になっていた。 真由香は病院の屋上の柵を乗り越えていた。 その真由香に必死に声をかけていたのが最上だった。 俺は訳が分からず、でも真由香が危険な状態だということだけはわかり、真由香に近づいた。 「来ないで、それ以上近づいたら飛び降りるから」 「何を言ってるんだ、ちゃんと説明してくれ、真由香」 俺は真由香の言葉に一歩たりとも足が動かなかった。 俺と真由香が話している隙に、最上が真由香に近づいた。 「最上先生もそれ以上近づかないで」 最上もその場に立ち止まった。 最上は真由香に言葉をかけた。 「真由香、お前死にたいのか」
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