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「マッ…」
緋禄は自分から挑発しておいて、驚いた顔をしていた。
そして俺の肩に腕を回し、キスをしてきた。
俺はその唇に舌を絡めた。
息が出来なくなるくらい、濃厚な。
キスしながら、緋禄の制服のシャツを捲りひとつひとつボタンを外していく。
そしてキスを止めて、唇を上半身へと移した。
「石鹸の匂いがするな」
そう言って、首すじに吸い付いた。
「朝、シャワー浴びるからっ…」
白く綺麗な体と石鹸の香りにこんな時間から興奮している自分がいた。
そしてその唇を緋禄の乳首へと移動させた。
「は、あっ!」
吸ったり舐めたりを繰り返して。
「あぁっ、ん、咲…輝ぃ、あっ」
「気持ちいいのか?」
「うん、イィ!あっ、あ」
喘ぐ緋禄をもっと気持ちよくさせたいという衝動に駆られた。
そして緋禄の股間へと手を移動させた。
―…硬くなっている
ベルトを外して、ズボンのボタンを外し緋禄の硬くなったモノを取り出す。
俺が軽く触れるだけでもビクビクする緋禄が可愛いと思った。
―…もっと感じさせたい
「アァッ!ん、ん…!」
乳首を吸いながら緋禄のモノを扱き始めた。
「あっ、あぁっ!は、アッ!」
緋禄の声がまるで媚薬のようで、俺の中の興奮度が増していく。
―…もっと気持ちよくさせたい
しばらく扱いてから、緋禄のモノを口に含もうとした。
「待っ、咲輝…嫌、!」
「…嫌か?」
嫌ならばと思い中断して緋禄の顔を見つめると、恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
「嫌…じゃない」
その言葉を聞いて俺は緋禄のモノを扱きながら、裏スジを舌で舐め始めた。
尖らせてみたり、たまに先端だけ口に含んで吸ったり。
「アァッ!ん…い、気持ち、い…!あっ、アァッ!アッ!」
ジュブジュブという音が部屋に響き渡る。
「あっ、アァッ!ん、あっ、あぁ!は、」
緋禄は体を仰け反らせ、気持ちいいのか体全体に力が入る。
「アァッ…!イ、ク…!イッちゃ…アァッ!イク!イクッ、イク!」
そして俺の口の中に精液を出した。
俺で感じて果ててくれたことがとても嬉しくて、気付くと口に出された精液を飲み込んでいた。
「バ、カ…飲むかよフツー」
自分でも驚いた。
愛しくて飲みたいと思ってしまったことに。
「恋人だからな」
俺は自分にも言い聞かせるように緋禄を見つめて言った。
「汗かいてるな。風呂に行ってこい」
「え?続きは…?」
「ここから先は勉強してからだ。男同士の知識がない」
俺は緋禄の頭を撫でて言った。
「あ、そう。じゃシャワーまた浴びてくるわ」
緋禄はバスルームへ向かった。
俺はその間に現状を整理した。
嫌じゃなかった。
気持ち悪くもなかった。
逆に嬉しかった。
―…恋人ごっこ、か
緋禄が望むなら付き合っていけそうだ。
どうなるか分からないが、とりあえずやってみよう。
そう決心した。
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