パンダ強奪!

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「てめえ、バッカじゃねえの? いくらオレだって、パンダなんか盗めるわけねえじゃん!」 「えっ?」 「裏の家のポメラニアンのポチだよ。白黒にペンキで塗ったんだ」 兄ちゃんは、笑って言った。 「ふ、ふざけんな、このクソアニキ! マジでびっくりしたじゃないか!」 僕は、安堵のあまり、涙が出た。 パンダ強奪兄弟にならなくて済んだ……。 良かった……。 「てめえが、パンダが欲しいなんて言うからじゃねえか! 兄貴としては、弟の夢は叶えてやりたかっただけじゃねえか!」
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