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私は、ランバが大好きだった。
誰よりもたくさん食べるのに、小柄で華奢で、顔なんて絶対グーよりも小さい。
いつも自分に似合う服を着こなして、ぴょんぴょん歩いて、歌のようなイントネーションで話をする。
24時間いつでもどこでも周りを笑顔にするコだった。
ホントに大好きで、もはや憧れてもいたのに。
そのランバが夜の仕事を選ぶなんて…
誰よりも似合わないと思ったし、ランバにそんな事をさせるミトウさんが信じられなかった。
“別れた方が良くない?”
言おうとした時、他の友人たちが合流して、私は空気を飲んで言葉を止めた。
ランバも別の話を始めたので、
”私にだけ話した秘密なんだ“
バカみたいなマウントが頭に浮かんで、バカみたいに笑っておくことにした。
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