見えない月に侵される

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見えない月に侵される

ゆるやかに でも確実に 見えない月が闇を照らす 僕のこの狂気じみた感情にも 優しく作用しているのだろうか この日は新しいことが始まるって いろんな人が口を揃えて教えてくれるけど 臆病者の僕は 一歩一歩 ゾウガメ並みにしか動けない 見えない月よ それでも僕を照らしてくれるか なにもできていなくても 変わらずそこにいてくれるのか 暗い光が僕の内部にじわり広がってゆく
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