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小説パート3(10) 小山内さんの話は難しく、また聞き取り辛く、私の頭には理解出来なかった。 私は、真面目に相槌だけは欠かさず打っていたので、小山内さんは、私が理解したと判断したようだった。 椅子に座らせ、頭にはヘッドギアの様な物を装着され、まるで、電気椅子で処刑される気分だったが、殺したりはしないであろう。 不安を覚えながらも、待つ事一分。頭に衝撃が走ったかと思うと、暗い闇に堕ちて行った。死んだのかと思ったが、分からない。死んだ事が無いので。 夢かとも思ったが、夢みたいだが、少し違う。鮮明なのだ、映像が。 少し経つと私は、ホテルの部屋に一人で立っていた。 此処はどこ?と言う思いが湧いた。外を見ると日本とは思えない光景。 高層ビルが立ち並び、このホテルも結構高いビルで、此の部屋も高い所の場所と推定された。何故この様な場所にきたのだろうと思っていた所に、 遠くからものすごい勢いで飛んでん来る、物体を発見。 UFOかとも思っていたが、意外と小さい。目を凝らして見てみると、なんと私の部屋に入ってきた。胸にはSのマークをつけて。もしかすると、スーパーマン? 「私は、地球を守る為、他の星からやって来たスーパーマンです。 でも私一人では、仕事が多すぎます」と スーパーマンは私に会って直ぐにも関わらず、泣き言を言ってきた。 「それで、ワタクシ、スーパーマンが考えました。地球人をスーパーマンにすれば良いと。勿論、上の許可は取っております」 (上って何?スーパーマンに上司が居るの?)と思ったが口には出せません。 「幸運にも貴方がその第一号に選ばれたました」 (あれーー、この話漫画のパーマンと似てませんか)と思っていたが、口には出せません。 「貴方にスーパーマンの服をお渡し致します。これを着ると私の様なスーパーマンになれます。空を自在に飛び廻り、力は地球人の6600倍以上です。 この服を着ると、弾丸が当たってもびくともしません。が気をつけて欲しいのが、着てない所に当たると保証できません。」 私は思わず聞いた。「着てない所とは、顔とか頭ですか?」 スーパーマンは平然と「地球人はそうです。私は地球人では無いので、関係無く何処に当たってもびくともしませんが、そこに当たってしまったら、不運と 諦めてください。でもご安心ください。ちゃんと、保険に加入してますよ。 受け取り人は勿論この私ですが」 とあまりにも、自分勝手な、自己中のスーパーマンだった。 続く。
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