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小説パート3(11) 更に自己中スーパーマンは言った。 「このスーパーマンの服を貴方が着ている時に他人に見られたら、その効力は無効になる」と 私は直ぐには理解出来なかったので、質問した。 「スーパーマンの服に着替えている時に人に見られると、スーパーマンには 成れないと言う事ですか?」 「そう言う事です。お分かりが早い」と褒められたが、嬉しくは無い。 「もし、着替えているのを盗撮されたら?どうなりますか?」 と聞いたらスーパーマンは少し考えて、「スーパーマンには成れないかもしれません」と曖昧な返事。初めてのことなので、自己中には分からなかったみたいだ。(分からなかったら上に聞いて来い)と言いたくなったが言えない。 「要するに着替えに注意して下さい。覗きにもです」 と言って飛んで行った。自己中だけでは無く、無責任のスーパーマンだった。 何で、上はこの様なスーパーマンを地球に派遣したのか!と言う怒りが湧いて来た。(責任者出て来い)と言っても誰が責任者かも分からない。 どうしたら良いのか分からないまま、時は過ぎた。 と思った時に、突然のベルの音。なんだこの音はと思って探すと、 スーパーマンの服の下から聞こえてきた。携帯電話のベルの音である。 さっきのスーパーマンが忘れていったのかと思い出てみた。 「事件発生、直ぐに現場に急げ、場所は分からなくても、飛べばその場所に着く。最初の仕事だ。成功を祈る」 さっきの無責任スーパーマンの声だった。 一体どんな事件なのか、全く分からない。場所は誘導されるみたいだが、どの様な事件かわからないと不安だ。しかし、無視する事は出来ないので、服に着替える事にした。あのスーパーマン、携帯電話の事は言っていなかったな。 忘れていたのか分からないが、相当愚かな人かも知れない。油断しては駄目だと自分に注意を促した。 着替えようとしたが、人に見られと駄目だし、隠しカメラが気になる。 ホテルにあるかどうかも分からないが、死角になる場所で着替えよう。 と思った矢先にドアベルが鳴った。ピンポンと。 ドアを開けて見ると、そこには綺麗な外人の女性が立っていた。英語で喋っているのだが、何故か理解出来た。何故か分からないが、夢だからであろう。 その要件とは、「お食事は何時にしますか?」と言っている。 此処はホテルの筈だが、不思議だ。もしかして、記憶が混線して、日本の旅館みたいになっているのかも知れない。それに今何時かもわからない。 「19時にお願いします」とだけ言って置いた。 さて着替えるかと思ったら、またベルの音。今度は何?と少しイラだったが、ドアを開けると、太った外人のおばさんが部屋を掃除すると言う。 一体なんだ、これは。早く着替えて行かないとあのスーパーマンに怒られるかも知れない。 掃除が済んだので、着替えるぞと思っていた所に、またまた、ベルの音。 いい加減にしろと思ってドアを開けると、怖そうな男が居た。 部屋を間違えたみたいだ。直ぐにどこかに行った。 やっとの思いで着替えることには成功したが盗撮されているかも知れない。 此の高さのビルから飛んで飛べたら良いが、飛べずにそのまま落下したら、飛び降り自殺になる。しかも、スーパーマンの格好で。 そんな事になったら、ご先祖様に申し訳が立たない。 此処は下に下がってから飛びたとうと思い、エレベーターに乗って2階まで下がった。しかし、〜。次の機会に報告します。
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