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小説パート3(14)
私は希望通り、
スーパーマンになったが、飛ぶスピードはものすごく遅く、人の頭上ぐらいの高さまでしか行けず、子供から石を投げられ、カラスには馬鹿にされ、鷹に引っ掻かれ、
最後に先輩のスーパーマンにひどく怒られた。おまけにスーパーマンの服は背中が破れている不良品だった。と言う事を話した。
表裏反対に着たことは黙っていたが。
美人先生は笑っていたが、小山内は黙って聞いていた。
美人先生には受けたみたいで、まだ笑っている。
「そんな、スーパーマン居るのですか?」
とも言われたが、目の前に居る。
小山内が重い口を開いた
「凄い経験だ。実験は成功したと言って良い」
とぼっそと言った。
「何処が成功したのですか?」ときつい口調で私は言った。
「私がスーパーマンの情報をマシンに読みとらせたのは、一般的なスーパーマンの情報である。スーパーマンの能力情報は一切変えてはいない。
しかし、其の能力が、何らかの不都合で変わった。君はスーパーマンの服が破れている不良品と言っていたが、私がマシンに入れた情報に不良品を着ると能力が落ちるとは入れていない。これは情報意外の事を学習するマシンであり、現実的な体験をさせるいう優れたマシンだ」
と、凄い事を、小山内は、滑舌も発音も悪く、ぼっそと言った。
(不良品だから能力が落ちたのか。裏表反対に着た事が原因ではないのか)
と心の中で思って、少し安堵。
「デモ、私はスーパーマンになったと言う気持ちは、不完全です。
だって、不良品を着せられて、希望が叶ったとは思えません。
夢は叶ってません。子供に石を投げられ、カラス馬鹿にされ、鷹に掻きむしられ、スーパーマンに物凄く怒られた夢を見ただけです。」
と、すねる様に私は訴えた。
美人先生はまだ笑っている。
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