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小説パート3(15)
何故女性は笑うと、人の肩を叩くのだろう。私の母親もそうだった。
笑う時、必ずお父さんの肩を叩いて笑っていた。
先生も笑いながら、僕の肩を叩いてる。僕は女性に触られても別に何とも思わないが、男が女に笑いながら肩を叩いたら、場合によってはセクハラと言われてしまう。本当に差別で有る、と此の状況で僕は此の様な事を考えていた。
その様な事はさて置き、僕にとっては不満しか残らない結果になった体験を
希望、夢が叶ったと判断して良いものかどうかを、先生と小山内に決めてもらいたかった。先生は笑いながら、言ってくれた。
「もう一度やりますか?貴方のスーパーマンの姿が見てみたい」
(どう言う意味だ?ドジったスーパーマンをもう一度見たいと言う事か?
それとも、本当のスーパーマンの姿か?しかし、その姿が先生に見えるのか?)
一瞬に思いが駆け巡った。
小山内は言った。ぼっそと。
「もう一度やりますか?」
軽い言い方である。
私は直ぐにでもしたかったが、小山内が言うには、
「マシンに改良の余地があるので、今日はひとまず、お帰りいただきたい。」
とボソボソと言った。実は、僕は小山内の言葉をはっきりと聴いた訳ではないが、その様な事を言っている、と思った。
小山内は、下顎と上顎の噛み合わせが悪く、聞き取り難いのだ。
と言う訳で、また来なければならなくなった。
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