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小説パート3(17) 言い遅れたが、私の名前は 剛田正高 強そうな名前だが、それ程強くない。 ただ、田舎育ちなので、虫に対してのアレルギーは都会の人より無いみたいだ。以前勤めていた会社の後輩が、背中にゴキブリを付けて会社に来たので、 取ってやったら、「ゴキブリを素手で掴めるのですか?」とビックリしていた。ゴキブリもかぶと虫も同じ様な物であるのに、皆んなゴキブリを見ると、 気持ち悪がる。虫も殺さないと済ましている女性でも、平気で殺す。 ゴキブリが可哀想でたまらない。かぶと虫なら大事にされて、ゴキブリは殺されるのだ。何の意味も無く。(ゴキブリは汚いと思っている、そこの貴方、かぶと虫も汚いですよ。) こんな事はさて起き、私は用意して、夢工房に向かった。 いつもの様に、息を切らしながら、インターホンを押した。 見知らぬ男の声が聞こえたが、私は名前をつげた。 中に入って見ると、デブが親しげにその男と喋っている。彼氏なのか? 先生が出迎えてくれ、いつもの様に、ソファーに座ると、その男がやって来た。その男は私に名刺を差し出してくれた。見ると、 所轄孝明 と書いてある。 しょかつこうめい と読むのか?と一瞬思ったが、そんなに、偉い人物には見えない。男は言った「しょかつたかあき」と申します。 (そう、小説パート2の主人公である。だが今の主人公は此の私、剛田正高だ。) 私は、名刺を持っていないので、口で言った。 「ごうだまさたか と申します。年齢は、28歳です。」 所轄君は26歳と言っていた。 所轄君とは、本当は二度目の対面だが、私に気がついてはいないのだろうと思った。でも、所轄君とは気が合いそうな感じがした。何故かと言うと、真面目で誠実な感じがしたからだ。私も基本的に真面目である。嘘をつくのが下手で、嘘を付くのも嫌だ。だから騙されたのだが。(この事は、後に述べよう) やはり、 彼がお爺さんの記憶を伝送された人物で有り、設計図を科学者に渡し、しかもあの軽トラの所有者。 何故か所轄君とは少なからず、因縁を感じた。(どんな因縁かは後ほど)
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