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小説パート3(18)
いつもの様に先生は、私に社交辞令を言ってきた。
「今日は一段と男振りが上がっていますね」
(男振りとは?それが上がる?)
ウブな私には意味がわからない。私は何も変わっていないし、変えてもいない、どう言う事だろうと思ったが、
ここは大人の対応。
「先生こそ、永遠の美貌をお持ちで、羨ましいです」
と言った言葉が恥ずかしかったが、ほぼ、本心なので、
自責の念は無かった。もしこの言葉をあの人デブに言ったら、、、、。考えるのはよそう。
(私はあの人の第一印象が物凄く悪かったみたいで、評価が低い。)
そんな事はさて起き、私は言った。
「今日はどの様にされるのでしょうか?メールでは完成したと有りましたが?」 すると先生は
「完成しました。今日こそ貴方の夢が叶いますよ。」
と、笑いをこらえるかの様に言った。何を思い出し、笑いを噛み締めているのかは、容易に想像できる。
「今から、夢ランドに向かいます。お時間は宜しいでしょか?」
と聞かれたので、当然そのつもりで来たので、二つ返事で答えた。
「はい、はい」と。
驚いた事に所轄君も来ると言う。
乗るクルマは軽トラだ。三人は乗れない。荷台に乗ったら違反になる。
今日は軽トラでは無いみたいだと勝手に思っていたら、やっぱりあの軽トラだった。所轄君はバイクで後を付いて来るとの事であった。
乗り心地は、最悪。いつエンジンが止まるかを心配しながらの走行。
先生は平然としている。今回はバイクが後ろに付いて来ているので、何かあったらバイクに乗せてもらえるかも知れないと思うと少し安心した。
なんとか、夢ランドに到着した。
いつもの様に、小山内氏が出迎えてくれた。
所轄君も夢を叶える為に来たのだろうか?
続きは次回に、
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