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1カ月も過ぎると騒ぎも収まり、
騒ぎは別のニュースに変わっていった。
残った三人はこれからどうするか琴谷と
相談していた。
事務所側としては新しいボーカルを入れる
方向で進めていると琴谷から伝えられた。
メンバーは1カ月経っても戻らないタクヤに
諦めを感じていた。
「来月ボーカルオーディションをやる。
メンバーも審査員だから予定してて」
「うん…」
セッタが返事をした。
あとの二人は小さくうなづいただけだった。
オーディションしてもタクヤ程の
逸材はいないだろう。
琴谷は心の中で呟いた。
ここにいる全員が思っていることだった。
静まり返った所に突然インターホンが鳴った。
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