告剥

「好きです」
「付き合ってください」

…何度、どんな男に言われても、私は力無く微笑んでは そっと首を横に振るだけだ。そしてこの後の男達のリアクションは様々で、ガックリと肩を落とす者もいれば、何日か、はたまた何ヶ月か置いて再度告白してくる猛者、逆上して怒鳴り散らされたこともあった。

なんで駄目なの？と男達に聞かれても、私は曖昧に首を傾げるだけだ。「気持ちは嬉しいよ、けどごめんね。」と一言だけ返して、俯いては両手で顔を覆った。そして目の前の相手には表情を隠し、気付かれないようにそっとため息をつくのだ。

…はあ、めんどくさい。