第3話

1/4
前へ
/18ページ
次へ

第3話

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 飯綱御影  @izuna_mkg_official オフだったので実家に服取りに行ってきたので おばあちゃんにも挨拶してきました( ´ヮ` ) DVDお供えしてて恥ずかしかった💦 「御影の出てるお芝居は内容が難しい」って 言われたの思い出すなぁ… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー | | | 鹿島晴日  @haruhi_Fujiofficial 俺は神棚だったんだけど……⛩ | | | 飯綱御影  @izuna_mkg_official ハルくん!仲間!!!🤝 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー @mk_lovexoxo3 御影くんこんばんは!俳優を目指したきっかけのおばあさまですよね!きっと新しい活躍も喜んでると思います♪ @0802OjckWhsE 御影くんこんばんは♪DVDフラゲしました〜!! これからじっくり見ます! @jgtw_mkhr625 みかちゃんとはるちゃんww とうとう神の供物レベル…!!尊い!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「すみません、この稲荷寿司48個入りのを……2つ」 「ご自宅用ですか?」 「いえ、差し入れで…包装していただければ」 「結構重たいけど大丈夫?お車かしら?」 「はい!大丈夫ですのでお願いします……あ、電話が」  某高級お稲荷さんの店先で、ひよりは慌ただしくバッグの中身を漁る。 「ひよりさん、わたしも持てます!」 「無理しないで、受け取るだけでいいよ!お会計も頼んでいい?」 「はい。領収書、ですよね」 「完璧☆……はい、玖綱」  ごめんね〜と片手に携帯、片手に財布を隣にいる黒髪の少女に託した。 「よかった出てくれた。飯綱です」  急いでいて表示を見ずに出たひよりだったが、時間的に相手の予想は当たった。しかし妙にキラキラとしたさわやかな声が耳元で聞こえる。外面モードで電話なんて珍しい。 「遅れてすみません。立て込んでおりまして。時間通りにはそちらに到着します」 「お願いがあるんですけど、ハルくんも一緒に車乗せてもいいですか?」 「鹿島さん?大丈夫ですよ。荷物で少し狭くてもゆるしてくださいね」 「……それはハルくん次第ですけどねえ?」 「あれ?頼まれてたのわたしじゃなかった?ねぇ??いつの間にマウント入れ替わった??」 「ありがとうございます。控室で待ってますね」  脈絡のない一方的なお礼と共に電話を切られた。今日は普通車だけど4人乗りだし大丈夫。  すぐさま会計に戻ると、ちょうど奥から包みを受け取るところだった。 「ありがとう美琴(ミコト)!車までだから一緒に持とう」 「ずっしりしてるので食べるの楽しみです〜♪」  嬉しそうに稲荷寿司の包みを持つ少女は、ひよりの担当女優:美琴(ミコト)である。  今日のスケジュールは慌しかった。売れっ子の御影と新人女優である美琴の現場が珍しく被ったのだ。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加