ずっと、一緒に。

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「今年はどうなんだろうって、ニュースを気にかけてはいたんだ。もしも上手く休みに重なったらとは思っていたけど、ちょうど満開になりそうだったから。泉夏は聞き分けてくれるのを知っていて、それに甘えてしまった」 狡い自分を笑う秀王の手を、泉夏は握り返す。 「甘えてるだなんて思わないけど、それが甘えだって言うなら甘えて欲しい。……ってか、最初から言ってくれれば。そしたら、私」 「確かに早く泉夏に言っておけば良かった。そしたら『もしもの場合はごめん』って、前置きして約束も出来たのに」 「私はいいの。他の事はともかく、この事に関しては、私の事は二の次でいい。秀が一番したいようにして欲しい。それに対して私はだめなんて絶対言わない。笑って『行ってらっしゃい』って言えるよ?」 力強い泉夏の発言に、秀王は目を細める。 「うん。でも俺の中で泉夏の存在は、いつだって一番なのは揺るぎようがないから」 付け足された秀王の言葉に泉夏は驚き、それから気恥ずかしさに俯いた。
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