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「………知らない人とは話しちゃいけないんですよ」
長い前髪から驚いたような反応が伺える。
「はっ、ガキかよ。話くらいするだろ普通」
そして綺麗だが意地の悪い笑顔でそう言われる。
「………危ない人とは話しちゃいけないんですよ」
「……へーぇ。ま、良いや。それ、アンタの夜メシなの?」
「……ソウデスケド」
「ふーん……、何作んの?」
「……プライバシーの侵害ですよ」
「良いから答えろよ」
(こ、怖ぁ~…!!!)
ニヤニヤしてたくせに急に静かに脅してくる。
「か、カレーですけど……」
「ふーん……。ま、良いや。それ俺にも食わせてよ」
「え、嫌ですけど……」
「うんうん。で、アンタん家ドコ?」
(は、話を聞けぇぇぇぇ!)
(いや、俺が優しすぎたのか。走って帰ればこのイケメンも諦めるのでは…?)
てことで、
「さよならッ!!」
グッバイイケメンフォーエバー。
そして二度と会うこと無く記憶から俺を消してくれ。
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