不穏な影

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不穏な影

「っぷはーー!!最高ーー!」 「おーい高山!お前しょっぱなからんな飲むのかよ!」 「出た!とうや母ちゃん!!」 「母ちゃんゆーな!」 「で、どーよ。最近の調子は」 「まぁ悪かないっつーか、毎日会ってるだろ?」 「ちげーよ女だよお・ん・な!!!」 「……っい、いねぇけど」 「かーっ!これだから童貞クンは!」 「うっせ童貞ゆーなよ!てか、お前もだろ!!」 「違いますぅー!俺は一月前卒業しましたぁー!!」 「…………えっ!?」 「見るかー見るかー?てか、見ろよ!俺の彼女!サナちゃーん!」 「え、ショート美人じゃん…!」 (あれ、ちょっと誰かに似てるような、) 「だろぉー!?羨ましいかぁ??」 「ど、どどどうやったんだよ!!」 「んーー?んふふふふ、秘密ー!」 「なーんーだーよー!!勿体ぶんなって!なぁ!」 「あ、でもー、俺最近ストーカーにもあっててさー」 「えっ、それ危なくね?」 「あはは!モテ期到来って感じぃー!?凄くね?だっはっは!」 「んもー笑ってる場合か!!もー俺もどうでもよくなってきたわ!」 「おーいそこの酔っぱらい二人」 「おー!岸田!おい、とうや岸田来たぜ!」 「んんー?あぁー!きしだぁ~~」 「完全に出来上がってんな……こいつ何杯飲んだ?」 「いや、こいつまだ生の1杯目途中だぜ」 「まじ…?相変わらずだな」 「な!お前は簡単に酔えていいなぁ~」 「んぇ、ほっぺ、ひっはんにゃ」         (ひっぱんな) 「ははは」 ……………………… 「おい、お前んち着いたぞ」 「ん、きしだぁ、サンキューな…」 「ん、てかお前……鍵」 「え?開いてない?」 「開いてねぇよ。つか……あーもーいい!けつポケ、探るかんな!!」 「んんー?」 「よし、開けんぞ……」 ガチャ 「とーやさんお帰………り、」 「……お前、こいつの知り合いか?」 「………そうですけど?そちら、受け取っても??」 「あれ、きーいちぃー!」 ドサッ 「おい、ちょ、!」 「なーに、とーやさん。甘えただね、今日」 「なんでいんだよー!おれ、くんなって書いたあったでしょーがー!」 「……は、」 「あ、まだいたんすか。もう帰って貰って結構ですよ。じゃ」 「おい待っ、!?」 ガチャン 「おまえー、パン食ったのかー」 「食べましたよ」 「じゃー何で……」 「…チッ。……話しても良いですけど、アンタ酒とよその男の匂いで臭いんで、風呂行ってからね」 「んぇー?風呂めんどいー…嫌!」 「……潰すぞこの酔っぱらい…!」 「服は脱ぐ!ぬぐから~、風呂は、いやー」 「……あーもーいいよ!!下着までオレが全部脱がすし洗うし乾かすし着せるから!黙っとけ犯すぞ息すんな!」 「んぇ、なんか理不尽なのは分かるかんな!暴力はんたーい!」 「チッ!」
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