塁の物語

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塁の物語

俺の母親は、夜の世界の女だった。 そこで、出会った男と恋に落ち、俺が産まれた。 母親は男の愛人だった。 その母親も俺が中学1年生の時に他界。 天涯孤独となった俺を迎えたのは、母親の不倫相手。つまり、血の繋がった実の父親だ。 この男、夜の世界では名の知れた人物らしい。 俺は広い屋敷に、数人の家政婦と生活することとなった。 専属の家庭教師による指導や、身に付けるものも一流品。 俺はここで、最高の教養を叩き込まれた。
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