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「さ。じゃあ魔女の正体解明の時間よ」 「「え!?」」  落ち着いて立ち上がったステラの言葉に、僕とオーディンは驚いて飛び上がった。 「わかったの!」 「たぶんね」 「誰なんだ!」 「あなたのお父さんよ。魔女を召喚していたのは。だからお父さんが部屋にいたら、やって来ないのよ」 「「なんだって!!」」  きっと僕とオーディンは、あんぐりと口を開けていたに違いない。 「なーんて。そんな訳ないじゃないバカね」  僕たちを見たステラが、おかしそうにクスクスと笑った。 「オーディン? あなたのお父さまは、帰ってくると小屋で作業をしていたんでしょ?」 「うん。いつも帰ってきたときに」 「それは夜でも?」 「もちろん」 「じゃあ、明かりがつくのね」 「まだ電気は通ってないからランタンを使ってる」  オーディンの答えに満足そうに頷いたステラは、窓の外を指さした。僕たちは、その先に目を向けた。 「小屋に明かりがついたら、この部屋まで届かない?」 「カーテンがなかったら明るいだろうな」  首をかしげるオーディンにステラは続けた。 「魔女の手に気が付いたのは、カーテンに映る影よね。ほら、そこに桜の枝があるわ」 「ステラまさか」  聞いていた僕は、頭に浮かんだ光景に、思わず声を出してしまった。 「そう。オーディンが魔女の手だと思ったのは、桜の枝の影だったのよ」
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