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「そんなはずないだろ。動いてたんだぞ」 「お父さまは、ランタンで行き来していたんでしょ?」 「だとしたって。そうだカーテンを変えたら部屋に入ってきたぞ」 「カーテンが厚くなって、カーテンと窓の隙間から入る明かりが目立つようになったんじゃないかしら」  確かにカーテンの上部はいて、下から射し込んだ明かりは天井に影を作るだろう。 「ま。私の推理はこんなところね。あとは男の子が確かめるだけよ」 「も、もちろんさ。僕が確かめるよ」  ステラはわざと男の子といってオーディンをあおった。
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