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「編入生の柚木時雨くんです。
皆さん仲良くしてください。
柚木くん、空いている席……
岩倉くんの前に。」
自己紹介のようなものをさせられるのかと
身構えていたがそんなことはせず
先生がみんなの前で俺の名前を言っただけだった。
とりあえずノルマはクリアしたかな、と空いている席に向かって進んでいると
「……。」
周りの視線がとても鋭い。
気のせい、と言われたらそれまでだろう。
ただなんだろう。
何かおかしいものでも見るような目だ。
席に座ったものの周囲は俺を見て
コソコソと話していたりする
あまりいい気分ではない。俺は咄嗟に俯いた。
と同時に肩が叩かれた。
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