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「せんぱーーーーーい!!!」
委員長の目に射抜かれて動けずにいた俺は
聞き覚えのある声を感じ取った。
そうして教室の中に入ってきたのは
紛れもなく今朝ぶつかった一ノ瀬燈だった。
「今朝は本当にすみませんでした!!
改めて謝罪をしないと!っておもって!
良かったらこれから一緒にご飯食べに行きませんか!……ってあれ
藤咲先輩?」
マシンガントークで突き進んでいた燈が委員長を見て止まった。
委員長は目を細めて笑う。
少し背筋がひやっとした。
「こんにちは、一ノ瀬さん。
柚木くんと知り合いだったのね。丁度いいタイミングだしご飯を食べるついでに
柚木くんに学園を案内してあげてくれる?」
俺を置いてけぼりに話が進んでいく
「わ、分かりました!先輩!行きましょう!!」
もう俺の声など聞かぬまま腕を引かれて
教室を出て行った。
「……。」
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