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「おはよう柚木くん。」
見慣れないベッドの上で俺は目を覚ます。
小さな寮の個室、俺以外は誰もいない。
「おーい!柚木くん!朝だよ!」
ドンドンドンドンッと叩かれる扉
(管理人さんの声……か)
大方、俺が編入早々遅刻しないように起こしに来てくれたのだろう。
有難く思いながら短い返事を返し
ハンガーから制服を取り着替えた。
「柚木くん、おはよう。
何回か声をかけたのに返事が来なかったから
どうしようかと思ったよ。」
優しい笑顔を浮かべている。
ありがとうございます、とお礼を言い
俺は荷物を取りだし部屋を後にした。
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