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俺が駒月学園に編入することになったのには深い理由があった。
父さんが亡くなって身寄りもなくなった俺は
この学園の理事長 である周防さんに引き取られることになった。
父の友人であり俺の後見人になった人だ。
今まで写真でしか見たことがなかったが、
話してみても気さくでとても優しい人だった。
正直に言うと、不安だ。
父はしばらく病院で闘病の末無くなった。
急死したわけでは無かったため精神的ショックはそこまで酷くはない。
(だんだん弱っていたから……
心の準備が出来ていたんだろうな。)
或いは、その後の手続きが大変だったから
まだ泣けていないという事もあるだろう。
物思いにふけり、寮の外まで出たものの
このまま1人で学園まで行かなければ行けないのか
と思うとげんなりした。
それもそうだ。周りはみんな2人や3人で登校していてそこに混じって知らない顔が歩くなんて
かなり恥ずかしい。
「あぶなーーーい！！！！！！」
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