駒月学園

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「編入生!? ほんとですか!!? そんなことってあるんですね。」 編入生はやっぱり物珍しいのか、とその反応で察した。 ふと、彼女の左腕にある腕章に目がいく。 俺の視線に気がついたのか、彼女は少し 誇らしげに口角を上げて主張してきた。 「?」 俺が書いてある文字を読むと よくぞ聞いてくれました!と言わんばかりの声で答えてきた。 「はい!! です!」 (何かの対策係?) 学校でそんな係や委員があるのだろうか。 「誰もやりたがらないので私がやることになったんです! あ、強制とかじゃないですよ?やりがいもありますし!元々、立候補する予定だったので競争する必要もなく任命されて 嬉しいです!」 屈託もない笑顔で笑う顔を見て きっと学級委員とかの立ち位置なんだろうな、と考えた。
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