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お昼前に寝て、夕方起きる。
それだけ聞けば、「何て羨ましい生活なんだ」と、思われる方も多い筈。
しかし、これがやってみるとなかなかしんどい生活で…。
確かに時間が過ぎるのは若干早い気がする。
目が覚めると外は暗くなり始め、また明るくなった頃には寝るのだから。
「先生、寝るの早すぎませんか…」
上杉さんは朝食を食べ終え、コーヒーを飲みながら言う。
「早いですか…」
私と上杉さんはこの夏の間、サマータイムなるモノをやってみようという事になり、しかも、数時間ずらすサマータイムではなく、思い切って十二時間ずらすサマータイムを始めた。
更に、
「帰りに運転しながら寝てしまう危険性があるので…」
と言う理由で上杉さんはこの家に泊り込むという。
「だって、普通のサラリーマンも夕方帰って来て、夕食を食べると数時間はゆったりと過ごしてから寝るじゃないですか」
私は少し考えた。
確かに、朝の六時頃仕事を終えて、朝食を七時頃取る。
そして風呂に入って絶対に九時には寝ようとしている。
普通の人は十二時くらいまで起きているのかもしれない。
「普通の人の生活は、例えば朝、七時に朝食、お昼十二時に昼食。夜は七時に夕食。そうなると、私たちも夜七時に朝食。夜十二時に昼食、そして朝の七時に夕食って事になりますね…」
上杉さんは私の話にうんうんと頷く。
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