第一章・次代の王

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「あの、ほんとうに、ほんとうに、び、……び、び媚薬を混ぜたんですか?」 「どう思う? だが王都の若い魔族は楽しんでいるようだ」 「楽しんでいるってっ……」  何を楽しんでいるかなんて考えたくありません。  羞恥に顔を背けるも、首筋を這っていたハウストの唇が下へと降りていく。  寝衣の薄い布越しにハウストの唇が胸に寄せられ、胸の突起がある場所を舐められる。 「あ……」  思わず声が漏れて慌てて唇を引き結びました。  でもハウストの耳には届いて、今度は甘く噛まれてジンッと痺れが走る。 「っ、う……」  痺れとともにじわじわと体に熱が灯ります。  突起を甘噛みされ、舌先で嬲るように舐められて、その感覚だけで腰が重くなっていく。  気が付けば掴まれていた腕はとっくに離されていて、彼の手が寝衣のローブを乱していきます。 「あ、まって、……ぅっ」  ローブの裾がするすると足元から捲られて素足が露わにされてしまう。  素足を掴まれたかと思うと、そのままソファに引き倒されました。 「わあっ!」  突然のことに驚くもハウストの体が足の間に割り込んできました。  彼の下で足を開く格好になって、なんともいえない羞恥に襲われます。 「み、みないでくださいっ……」 「何度も見た」 「そういう問題ではっ、あッ……ぅ」  足の付け根にそっと手を這わされる。  羽根が触れるような感触にふるりと内股が震えると、ハウストが目を細めました。 「いつもより反応がいいな」 「そんなことありませんっ」 「そうか? 勃ってるぞ」 「そ、そんな筈ありませんっ。私を舐めないでください!」  まだ性器にも触れられていないのに、たったこれだけの愛撫で反応してしまうなんて嘘です。  たしかに気持ちいいけれど私だっていつまでも何も知らない訳ではありません。今まで何度ハウストに抱かれたと思っているんでしょうか。 「そうでもないぞ。ほら」 「絶対違いますから。っ、ええっ?!」  視線を下げて確認し、目を丸める。  ハウストの言う通り、私の性器はふるふると立ち上がって先端からは透明な雫を垂らしていたのです。 「う、うそですっ。だって、こんなっ……」  嘘と言いながらも気持ちが騒めく。  まさか、まさかという気持ちが大きくなっていく。 「……それじゃあ、ほんとうに、媚薬を?」 「答えは自分が一番よく知っているだろう」 「えっ、あ、ンンッ!」  いきなり性器を握られて喉が仰け反りました。  そのまま性器を扱かれて、先端から零れる雫がクチュクチュと卑猥な音を響かせだす。  腰に甘く痺れるような熱が集中して身を捩るもハウストが手淫を止めてくれることはありません。  そして彼の濡れた指が私のお尻の割れ目をなぞり、奥にある後孔に触れます。 「あっ……」  思わず漏れ出てしまった声。  そこに触れられるだけで無意識の期待に背筋が震える。  挿入される悦びを教えられた体は、そこが気持ちよくなれる場所だと知っているのです。
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