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「(ここって、宇宙ってことだよな?……あっ!?しまった!?)」
俺は慌てて息を止めると、目を閉じる。
たしか、暇つぶしで見たYou〇ubeで「宇宙空間に生身で放り出されたら?」とヤツを見たことがあったが、あれによれば宇宙には 云々カンヌンでヌンヌンカンヌンらしい。
やがて息の限界を迎え、思いっきり息をしてしまう。
「あれ……息できるじゃん」
生きていることを確認してほっと胸を撫で下ろすも、すぐに何も状況が変わってないことに肩を落とす。
どうしたもんかと途方に暮れて天を仰ぐと、突然、何も無い空間にワープホールのようなものが現れる。
見ていると中からゾロゾロと、一つ目の青緑の生き物やら、赤いカネゴ〇やら謎の生き物たちが何やらワイワイと談笑しながら現れた。
青緑の細いヤツ「あの振りはよかったんだけにょー?何せ、アイツはミートがちっせぇーからにょー」
赤い丸いヤツ「にゃ。あそこは素直に送りバントしにゃー。すぐにカッコつけたがるのは、ヒューマンの悪い癖だにゃ」
野球の話?そういえば、俺も寝る前に野球中継見てたな。
同じ内容を見た記憶があり、同じことを思った気がする。
「…………」
近づいてくる《 未知の生物 》。
“未知との遭遇”は野球話から始まった。
やがてそいつらは、俺の前に来ると話をピタリとやめて固まった……。
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