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今日は、快晴で午前中から海で遊んだ。
女子だけでテラスで休憩している時に、昨日のお風呂はどんなだったの?と、私はにちゃにちゃしながら聞いた。
だが、颯太くんを始め、キヨくんも、碧ちゃんまでもが終始紳士的で、背中を向けてお湯に浸かっていて、お風呂に入っている間、何でもない事をお喋りするだけだったそうな。
拍子抜け過ぎてズッコケた。心の中で。
女子達も、かなり身構えていただけに、肩透かしを食らったような感覚に陥っているようで、「いやなんか…。もうちょっと何かされるかな?と思ってたけど、何もなくて…」と、それぞれ少し残念そう?に見えた。
理沙が「碧となら…このまま付き合ってもいいかなぁ…」と言ったので、嬉しくて泣きそうになった。
「あー。鼻の奥がツーンとする…。きっとそれ、碧ちゃんに伝えたらまた泣くんだろうねぇ…」
「ふふ。そうね。私もそう思う。しかしあの子はよく泣くわよね。いつもそうなの?」
「いやいや!泣いた所なんて見た事なかったよ!?恋愛とか興味ないって言ってたし…まぁそれはキヨくんも颯太くんもだけど…。私からしたら全員キャラ崩壊だよ…」
「そうなの?よく泣くなぁ…と言う印象しかないわ…。萌はどうなの?颯太くん」
と、理沙に急に話を振られ、お水を飲んでいた萌はむせていた。
「…うーん…。そうだなぁ…。
一緒にいると凄く楽しい。それに颯太くん優しいし、カッコイイからドキドキする…。
私…男の子苦手だけど、颯太くんならお付き合い…したいかも…」と言った。
「マジ!?萌にそこまで言わせる颯太くん凄いね!」
さすが策略家!
「メグは!?メグはキヨくんとどうなの!?」
「えー?お試しは3年でしょ?時間掛けてじっくり考えてみる。一緒に居るとホント最っ高に楽しいんだけどねー。
容姿が端麗過ぎて落ち着かない!近くにいて顔を覗き込まれたりした時に心臓止まりそうになる!いや、なんなら止まってる。
しかもね…イイ匂いなんだよねぇ…。アレはね…も反則!」
「分かる!碧もめっちゃイイ匂いする!あ、いい匂いだなぁ。ってチラって見たら、ふにゃって笑うの…。あれ超可愛い…」
「あぁ…颯太くんも…イイ匂い…する…好きだなぁ…って思った…」
あら!あらあらあら!
理沙と萌は、もう付き合うのほぼ確定だし、脳筋娘も脳筋なりに前向きなんじゃないだろうか…。
「メグはキヨくんが好き過ぎてツライんだね…分かるよ。その気持ち…。私もね、マナトくんの性格も好きだけど、顔面が優勝してるから、微笑み掛けられると、今でも瀕死になるもの」
「…へ?あ…。え…。あ、そうなの?今でも瀕死になるの?」
「そりゃなるよ。だいぶ慣れたけど、やっぱりドキドキするし、声も好きだなぁ…って。
今でももっともっと深く恋していってるよ」
「「「へぇ〜」」」
メグはそのまま黙り込んで、色々考えているようだった。
「……夜ご飯なんだろ…」
ぶはっ!
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