土方歳三目線

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白装束に着替えたあの人が部屋に入って 来た。綺麗だな、と思った。 純白が似合う。 「ねえ、土方君」 「あ?」 「今日は私達が京へ上ってきた日だよ」 何故だろうか、目を合わせることが 出来ない。 彼奴の目の前にある短刀を見つめる。 此奴は今から此れを腹に刺して死ぬのか、 そんな事を考えながら 「…そうだな」 と返事をした。すると外から足音がした。 女だ。明里といったか、此奴の女だ。 彼奴は必死に謝っている、女は泣いて いる。 しばらく沈黙が続いた。
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