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唇を離した葵は微笑みを浮かべ、春斗をベッドに横たえた。そして一度床に居り、浴衣の紐をほどいてボクサーパンツ一枚になる。
ほどよく筋肉がついてスタイルが良いのは知っていたが、硬く張り詰めた股間に釘付けになった。
「まあ、あれだ。やめるか聞いたけど、いまさら俺が止められないんだよね」
そんなことを涼しい顔でしれっと言うのだ。
「大丈夫。こんなのいきなり突っ込んだりしないから」
「え、でも……」
「挿れて欲しい?」
目の色が妖しく光り、それにつられるように頷いた。
「だめだめ、しないよ」
再びベッドに乗り上がった葵はそう呟き、春斗の淡い色の乳首をいじり始めた。指で摘まみ、転がし、しまいには口に含んだ。
舌で転がされ、歯を立てられた時には、どうしてよいか分からないほど気持ちよくて、喘ぎながら涙が零れた。
「ハルはいつから、こんなにエッチなの」
「……前から」
「そう? それは知らなかった」
「ずっと、……葵さんが好き」
胸を揉まれ腹を撫で回され、荒い呼吸の下でなんとか告白すると、そっけなく「そう」と返してきた。
言葉が届かない。
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