最高の被写体との出会い

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最高の被写体との出会い

僕が所属する写真部の廃部が決まった。 部員は僕一人。 決定に抗議をする勇気もなく、粛々とその事実を受け入れた。 その為、5月から応募が開始される「写真甲子園」が、僕にとって最後の写真部での活動になる。 僕は口下手だ。 人と関わることが苦手な僕には、友達も居ない。 教室では存在感を消すことに全力を注いでいる。 だから、僕の友達はカメラだ。 カメラは嘘をつかない。 僕の目に映る景色をありのまま記憶してくれる。
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