13人が本棚に入れています
本棚に追加
そこには、同じクラスの四宮が、空を見上げながら立っていた。
彼の横顔が、太陽の光に照らされてとても美しかった。
僕は吸い寄せられるように、シャッターを切った。
「何?」
四宮は不機嫌な顔で、僕を睨んだ。
その表情すら逃さまいと、僕はシャッターボタンを押し続けた。
「おい、やめろ!」
その声で我に返った僕は、彼にこう言った。
「四宮くんを撮らせて欲しい。」
「はぁ?」
四宮の表情はますます険しくなった。
けれど、今の僕はそんなこと気にしない。
なぜなら、初めて本気で撮りたい人に出会えたのだから。
最初のコメントを投稿しよう!