最高の被写体との出会い

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「お前、神崎だっけ?」 「うん。神崎真尋です。」 「同じクラスなのに、まともに話すのは初めてだな。」 「そうだね。」 今の四宮の表情も撮りたい。 僕は無意識にカメラを構えた。 カシャ。 「今、撮った?」 「はい。」 「一言言えよな。」 「とってもいい表情してたから、つい。」 「ついってお前。」 四宮は何か言おうとしたが、その言葉を飲み込んだ。 「まぁ、いいや。そろそろ帰るか。」 四宮くん帰っちゃうのか... もう少し、彼を眺めていたかったな。 僕はその場に佇んだ。
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