過大評価

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過大評価

聞いてくれ。 俺はサラブレッドだが今だけは、日本語が分かるし日本語の文章が打てる。 だから俺は俺の思いをここに記す、えんたろーとかいう愚かな奴には任せておけない。 俺の父はサンデーサイレンス、日本競馬のレベルをたった1頭で底上げした何百年後も語り継がれるであろうスーパーホースだ。 母もアイルランドで活躍した良血場。 さらに生まれたところは天下の社台グループの1つ、ノーザンファームという世界レベルの牧場とあって、俺は9700万円という高価格で馬主さんに譲渡された。 期待された高価格の馬が実は弱かった・・・なんて話は競馬界にはゴマンとあるが、俺はきっちりデビュー戦を勝利する。 周りは 「やっぱりサンデーサイレンスの仔は走るなあ!それにノーザンファームの生産馬となれば強いに違いない!!」 と期待する。 たった1回しか走った事が無いのに次はメインレースに出走する事が決まった。 そのレースに出る馬はみんな3回も4回もレース経験のある馬ばかりなのに、たった一回しかレースを走った事が無い俺にみんなが期待した。 オッズは2倍を切って1.4倍だった。 だが俺は負けた、そりゃそうだ。 俺だけが経験不足だったのだから。
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