最終回

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最終回

3年が過ぎた。 俺は「ディープインパクトの兄」から「キタサンブラックの父」と見られる様になっていた。 キタサンブラックは北島三郎をG1ホースのオーナーにした。 1つ勝つのも大変なG1を7勝、日本記録2位の勝利数を収める。 そして俺の価値が見直されるきっかけとなった。 「やはり競馬は血だ、ディープインパクトと同じ血だからブラックタイドの血も走る」 おかげで俺は今も種馬を続けている。 弟はもういない。 最後まで完璧な弟だったが天国にも超スピードで行く必要は無かっただろうに。 ますます俺の血の必要性は増す。 価格は80万円から200万円と上がったがまだまだ種馬としてはディスカウント。 そろそろまた第2のキタサンブラックを出さないとな。 俺の種馬サバイバル生活は今日も続く。 ―完―
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