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「そのネックレスを授けましょう。あなたが引き寄せた運気の力が、あなたたち家族を守ってくれるはずです」
月を蘇らせてなお、その花びらは美しく光を放っている。まるで、わたしの今の気持ちを表しているように。
そっとアヤさんの顔を見上げると、いつもの優しい笑顔がそこにあった。
「ハルカちゃん。これからもよろしくね」
「こちらこそ。……お母さん」
アヤさんのローズピンクのオーラがわたしを包み込む。どうか、この笑顔がずっと消えませんように。わたしが願うと、胸元のネックレスは暖かい光を放った。
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