事件発生

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事件発生

ある、青年が道路に倒れている。 車に轢かれのであろうか。 それとも、暴行を受けたのであろうか? 身体中は、あざだらけである。 幸いな事に発見が早く、一命は取り止めることが出来た。 ---------------------------------- 何か音がする、鼻を突き刺すこの匂いは何だろうか? 僕は何処に居るんだ・・・・。 薄ぐらい部屋から見えてきたものは・・・・ 此処は何処なんだろう。この匂いは消毒液の匂いだろうか? 何の音だろうか、機械音がする。 もしかするとここは病院か? 僕の瞼に映るのは病院の様に見える? 僕は、何をしてるん、何故病院なんかに居るんだ? 身体が痛い。凄く痛い。 何故、、、。 「目が覚めましたか?良かった。大丈夫ですか? 今、先生を呼んで来ますね」 薄ぼけた頭にその様な声が聞こえてくる。 今の声は看護婦であろうか? 女の人の声だっだ。 「気が付かれましたか?私は医師の石川です。ご気分は?」 何故、僕は病院に・・・・。 「お名前は何とおっしゃるのですか?」 と、看護婦が聞いてきた。 名前?・・・僕の名前だって? 名前が分からない。全然記憶が無い。 一体僕は誰。男だと思うが、それしか分からない。 「あのー、私の名前ですか?解らない・・・・」 私の声は言葉にならない。 その私の言葉を聞いて医師は驚いたのだろうか? 「身体中に殴られた様な痕跡があるのですが、覚えていませんか?」 と聞いてきた。 …殴られた?僕は殴られて病院に担ぎ込まれたのか?… 「覚えていません。殴られたかどうかも、わからないです。 名前も、、、、、、。一体、僕は、、、。誰なのかも覚えて無いです」 医師は呆れたかの様に、黙り込んでしまう。 看護婦は医師の顔色を窺い、私に言った。 「しばらく、様子を見ましょうか。 此処は、◯◯病院と言いいます。 私は看護婦の松原美樹と言います」 と、丁寧に挨拶してくれた。 歳は言ってはくれなかったが、20代だろう。独身だろうか? と、考えてる僕は、きっと独身なんだろう。 自分の年齢も分からない。 だんだんと、僕の頭が冴えてきたみたいだ。 「一時的な記憶喪失かも知れません。もう少し、様子を見ましょう。 検査の結果、内臓には損傷は有りませんでした。 頭部も殴られたみたいで瘤がありましたが、脳には異常は無かったです。 入院して、体力の回復を待ちましょう」 と言って医師は、病室から出て行った。 「僕の持ち物は無かったでしょうか?身元のわかる物とか。・・・お金とか」 「それが何も無いのです。誰かが持ち去ったみたいに、何も無いのです。」 「持ち去った?誰が・・・・お聞きしたいのですが、僕は何処で、発見されたのですか?」 「救急車で運ばれてきたので、何処から来たのかは、わからないのですが、 『交通事故みたい』だ と言ってました。」 「話しているうちに、思い出すかも知れませんね。」 と、何処とも無く現れた別の看護婦が口を挟んできた。 この人も綺麗な女性である。 どうも僕は、女性に興味があるみたいだ。 少しづつでも、自分自身を発見をしていかないといけない。 いったい、私は誰⁉️
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