涼の秘密

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涼の秘密

俺は涼。大学三年生。 特定の恋人は作らない主義。 セフレは、数人いる。 けれど、俺はもっとワクワクする人と出会いたい。 そんなことを思っていた時、同じ講義を受けている友人が俺に泣きついてきた。 「涼~聞いてくれ。いい感じの人と出会って、スイートルームまで連れてってくれたのに、着信拒否られた...。」 それは、ただ、会う気がないだけでは? と声に出そうになった言葉を俺は飲み込んだ。 「泣くほど本気だったのか?」 「うん。」 「そうなんだ。」 俺はどこか他人事だった。 そこまで本気で誰かを好きになった経験は俺には無かった。 「その人とどこで会えるの?」 「え?」 「俺の友達を泣かしたんだ。そいつの顔みてくる。」 というのは建前で、ワンナイトの為に、スイートルームまで用意するひとに俺は興味があった。
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