告白

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何かのスイッチが入ったのか、夫は再び欲情し、私に覆いかぶさる。 それは、さきほどのそれよりもさらに激しく、荒々しい。 夫は最中、首や肩に噛り付いたりもした。 痛みと快楽が入り交じる。 獣に犯されているような、そんなセックス。 それは、いまだかつてないくらい、興奮するものだった。 「俺、北村先生に抱かれてる…歩夢を…想像したら…すっごい…嫉妬した」 ハアハアと息があがったまま、夫が口を開く。 「うん、ごめん…妄想とはいえ、浮気だよね…もうしないよ…」 私は間髪入れずにそう言った。 「いや…俺さ…嫉妬したんだけど…」 夫は、躊躇って少し黙る。 「他の男にやられる歩夢を想像して興奮したんだ。今までないってくらい…」 夫はギラギラとした目で、私を見つめる。 その目を見た時、私は、夫の秘密の扉が開かれてしまったことに気付いてしまった。 背筋が凍り付く。 私が何も言えないでいると、夫は私の額にそっと優しく唇を寄せて「オヤスミ」と言って眠りについた。 私は、ヒリヒリと痛む肩や首筋を撫でながら、私の知らない男の寝顔をしばらく眺めて眠りに落ちた。
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