(二)

4/18
前へ
/29ページ
次へ
 もちろん高等部の一年になったので、茂原もこの勇者ゲームに参加しなくてはならなかった。今まではどのような女子生徒に告白されても「ごめん」とだけ返事していた。  とはいえ、クラスでも美人で名高い姉ヶ崎妹子からの告白となれば別だった。ここだけの話だが、茂原の心の中では妹子に憧れを抱いていた。だから「ごめん」とだけ返事するのは良くないと考え、茂原は妹子の告白を保留にした。  しかし同時に茂原には妹子以上に気になっている人がいた。 (続く)
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

902人が本棚に入れています
本棚に追加