No title
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朝のアラームは一分ごと、腕時計は十分早める。それでも時間にルーズなのは変わらなかった。改札を出てゆったりと歩く。まだ十五分も前で思わず笑った。要は心持ちの問題らしい。 待ち合わせ場所には既に彼女の姿。はやる気持ちに身を任せて足を前に出す。こんなにも軽やかな小走りは初めてだった。
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