曖昧の光
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曖昧の光
すれ違う人のくしゃみに肩を震わす。深呼吸をして空を仰ぐと、夜の香りがしてくる夕焼けにまたたく一番星に安心した。 でもまだ落ち着かない気持ちも少し残っていたから友人に電話をかけようとしたけど、やっぱりやめた。ささやかな勇気を出すよりも、今はこの曖昧な時間に身を委ねてしまいたかった。
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