流浪

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流浪

目覚めた街の忙しさに、僕も飲み込まれていく。ひとりの人間から社会の歯車へ。少しずつ形が変わっていく。 型にはまることに違和感を覚えながらも、何かに触れる度に鮮明になる輪郭にどこか安心している自分もいた。相反する感情のぬるま湯を漂い、流され、今日も僕は生きてゆく。
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