絶望と悲しみの瞬間

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 その瞬間、私に深い絶望と悲しみのごちゃ混ぜになった感情が押し寄せた。  周囲の者たちは私の異常に気付かず、和やかに談笑している。  私のところだけ、時が止まってしまったようだった。  私は泣き叫びたいのを堪え、唇を噛む。  そして白い床に1点だけ、落とされた赤を睨みつけた。
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