四次元オッパイ

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四次元オッパイ

「よかろう。小次郎。何なりと好きな武器(エモノ)を持って参れ」  アゴで命じ余裕しゃくしゃくに微笑んだ。よほど腕に自信があるのだろう。 「いやいやァ、好きなエモノなんてないですよ」  首を横に振って遠慮した。  ボクは一介の教員だ。刀剣男士ではない。 「フフゥン、よかろう。では、お蘭がお主に手頃なエモノを貸してしんぜよう」  お蘭は胸の谷間へ手を突っ込むと刀や手裏剣などジャラジャラと武器を出してきた。 「えェ、なんだこれは?」  ボクの目の前に次から次へと武器を並べた。 「どんだけオッパイの中に隠してるんですか。四次元オッパイなんですか。そのオッパイは」  あきれるほど胸の谷間から手裏剣や刀剣などの武器を出してくる。さすがセクシー忍者だ。  あッと言う間に玄関には武器の山が出来てしまった。 「フフゥン、どうだ。小次郎。遠慮なく手頃なエモノを選べ」 「いや、ありませんよ。手頃なエモノなんて」 「フフゥン、どうした。まだ不服か。ならば長槍もあるぞ」  今度は、胸の谷間から身長の倍以上は有りそうな長い槍をスルスルと出してきた。  天井に引っかかりそうだ。 「どんなオッパイなんですか。そんな長い槍、どこに入っているんですか。どんな仕組みなんですか。そのオッパイは?」 「フフゥン、恐れ入ったか。伊賀のセクシー忍法を」  自慢げに笑みを浮かべた。 「ボクの屋敷で忍者イリュージョンでも始める気ですか?」  これでは、まるで妖術使いか魔法使いだ。 「気にするでない。お蘭には誰も知らない秘密のポケットがあるのじゃ。とくと見せてくれようか」  得意満面に胸を張って威張った。 「いやいやァ、朝っぱらから見せなくて良いですよ。女の子の秘密のポケットなんて」  なんて怖い美少女なんだろう。これでも小学校の教師だ。女子生徒の秘密のポケットなど覗くわけにはいかない。 「そうね。まだ毛の()え揃わない男の子には、お蘭の秘密のポケットを見せるのは早いわね」 「いやいや、毛くらい生え揃ってますけど」 「フフゥン、真夜中になったらそっと見せてあげようか?」 「いやァ、良いですよ。真夜中に何を見せる気ですか」 「では仕方あるまい。この誰もが(クサリ)ガマを貸してしんぜよう」  また胸の谷間からジャラジャラと鎖ガマを出してきた。 「いやいやァ、一度だって手にしたくありませんよ。そんな鎖ガマなんて。どんだけオッパイの中に隠し持っているんですか?」 「フフゥン、遠慮するな。この鎖ガマは男の子なら誰もが手にしたい逸品だぞ。どうだ。ほらァ、小次郎も使ってみろ?」 「どんな逸品ですか。鎖ガマで遊んでる男の子なんていませんよ」 「ぬウゥ、贅沢なヤツだ。甲賀忍者のクセに」
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