迷い込んだ未知の世界――二人の少女と謎の男の冒険記

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迷い込んだ未知の世界――二人の少女と謎の男の冒険記

アメリカ本土から南西約3600キロ地点に位置する太平洋上に浮かぶ無人島の浜辺に、二人の少女、シンシアとリノンが肩を並べて立っていた。年齢は18歳で、容姿や体型も非常に似通っていた。ただし、髪の色は片方が黒髪ロングヘアー、もう一方がブロンドショートヘアーであり、身長もほぼ同じだった。唯一の違いは、リノンの方が若干胸のサイズが大きかったようだが、それはあくまでも外見上の話で、二人にとってはどうでもよかった。なぜなら、彼女たちは愛し合っていたからだ。毎日のように愛を交わし続けていた二人は、今日もいつものように唇を重ね合わせようとしていたその時、突如として周囲が眩い光に包まれた。次の瞬間、二人は見たこともない場所に飛ばされてしまったのだ。そして、目の前には見知らぬ男性が立っていた! 二人は驚きを隠しきれなかったが、男性は穏やかな口調で「やあ、こんにちは!」と挨拶した。その言葉に二人も我に返り、「こ、こんにちは……」と返した。 男性は自己紹介をし、「私の名前は『マオ』だ。よろしくね♪」と言った。 それを聞いてシンシアとリノンは思わず顔を見合わせた。なぜなら、その名前は彼女たちにとって聞き覚えのないものであったからだ。そこで、二人は思い切って尋ねてみることにした。「あの、失礼ですがお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」 その質問に対し男性は即答した。「私の名前かい?そんなもの決まっているじゃないか!私が『マオ』だよ!!」 「えっ!?」 予想外の返答に戸惑う二人を他所に彼はさらに続けた。 「ところで君たちはどう思うかね?なぜこの島が『ポックリさん』の聖地と呼ばれているのかについて考えてみたことはあるかな?」 「いえ、特にありませんけど……」 「そうか……。まあ、いいさ。いずれわかる日が来ることだろうからね……」 そう言うと彼は踵を返して歩き出した。それを見た二人は慌てて声をかけた。 「ちょっと待って下さい!どこへ行くつもりですか!?」 すると、彼は振り返らずに言った。 「君たちこそ?」と彼が言った瞬間、二人は顔を見合わせて絶句した。彼の言葉は、自分たちが彼と一緒に行動を続けなければならないことを意味していたからだ。それでも、他に選択肢はなかったため、彼らは渋々受け入れることにした。三人は沖縄本島に向かい、そこでしばらく滞在した後、離島に向かった。旅の中で様々な体験をし、ようやく目的地に到着したが、そこには何もなかった。建物はあったが、誰も住んでいないように見えた。それでも、諦めずに中を探索した結果、地下に続く階段を見つけた。しかし、その先は牢獄のような部屋で、中身は空っぽだった。探索の末、英語で書かれた資料がいくつか見つかったが、彼らは読めずに途方に暮れた。ところが、そんな中で唯一日本語の書かれたものを発見することができたので読んでみると次のようなことが書かれていた。
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