99歳の彼女

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『そうすけくんへ  用があるから先に出ます。またどこかで。 ナツ』 朝起きるとそんな書き置きがテーブルの上に置かれていた。 目を覚ましたら一人だったので、昨日の事が夢のように思えていたが、この紙が夢でないことを証明してくれている。 僕は、ナツさんに会ってどうしたかったんだろう… 今でも、目的を達成できたのかわからないままだ。 『最初から、あなたはそういうつもりだった』 そうだったのだろうか… 全力で否定したい。 だけど、できない自分もいる… そうだったかもしれないと思えてくる… 僕はナツさんが残してくれた『証明書』をポケットに入れ、部屋を後にした。
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