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『そうすけくんへ
用があるから先に出ます。またどこかで。
ナツ』
朝起きるとそんな書き置きがテーブルの上に置かれていた。
目を覚ましたら一人だったので、昨日の事が夢のように思えていたが、この紙が夢でないことを証明してくれている。
僕は、ナツさんに会ってどうしたかったんだろう…
今でも、目的を達成できたのかわからないままだ。
『最初から、あなたはそういうつもりだった』
そうだったのだろうか…
全力で否定したい。
だけど、できない自分もいる…
そうだったかもしれないと思えてくる…
僕はナツさんが残してくれた『証明書』をポケットに入れ、部屋を後にした。
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